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アパレル企業向け TikTokの活用術や事例をご紹介

マーケティング担当者

うちの会社はアパレルを取り扱っているんだけど、TikTokはどんな活用法があるのかな?

ライター

日本国内・海外でTikTokをマーケティングや商品開発に活かしているアパレル企業はあります。

SNSの利用が増加したことにより、商品購入時にSNSを参考にする消費者も増えてきています。食品やコスメ、雑貨に加えて、ファッションも例外ではありません。

TikTokはリリース以降ファッションコンテンツへの関心と存在感が増していて、同時にファッション業界の『消費者行動』と『トレンド』に対する影響力も高まってきました。

ここでは、アパレル企業はどのようにTikTokを活用しているのか、その活用術と事例をご紹介します!

SHEIN(シーイン、またはシェイン)

SHEIN TikTok アカウント

SHEIN(シーイン、またはシェイン)は、「刺激的で最先端のファッションをリーズナブルに」がコンセプトの中国発のファストファッションブランドです。アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、中近東を中心に若い女性から人気があり、トレンドのファッションを低価格で販売しています。2008年からネットショップをスタートして、2020年の年間売上はなんと1兆円超えしたほど大人気のブランドです。

アメリカのインフルエンサーマーケティング分析プラットフォーム「ハイプオーディター(HypeAuditor)」が2020年の各SNSアカウントを分析し最も多く話題にあがったブランドをランキングしたところ、全体を通じて最も話題を集めたのがSHEINという結果でした。Instagramでは4位、TikTokとYouTubeでは1位を獲得し、最近ECサイトが日本語対応したこともあり、さらに勢いを増すこと必至です。

セレブや著名なインフルエンサーを起用したマーケティング

SHEINはSNSのインフルエンサーのほか、セレブを起用したマーケティングも行っています。欧米ではセレブの影響力は絶大で、これによって短期間でターゲット層となる20代~30代への認知度がアップし、売上拡大へとつながりました。

インフルエンサーには投稿するための商品を無料で提供するほか、直接売上増加に貢献した場合には通常よりも高いコミッション料を支払っています。

SHEINには安くて大量の商品があるため『どの商品を買うか』が重要なポイントとなり、消費者は購入者のレビュー投稿(#sheinhaul)を参考にして商品を検討しています。レビュー動画では大量の商品袋が並べられたものも多くあり、開封自体がワクワクして楽しそうな様子も伺えます。

Cider(サイダー)

Cider TikTok アカウント

Cider(サイダー)は、2020年に設立したばかりの海外向けD2C(Direct to Consumer)アパレルブランドで、現在急成長中の中国発ファストファッションブランドです。

ハッシュタグを活用してフィードバックを収集

Ciderは、デザイナーとバイヤーがインターネットで流行を調査し、流行りの要素を収集してそれをもとにデザインをおこし購入者の好みを予測しています。また、それと同時にECサイトの販売データとコミュニティユーザーからの意見も迅速にサンプルに取り入れています。

TikTokを含めたSNS上に「#cidergang(サイダーギャング)」という専用タグをもっていて、購入者からのデザインに対するフィードバックや提案を集め、ヒット商品のクリエーションに役立てています。

需要に応じた生産を行うだけのECプラットフォームではなく、独自の設計能力をもち、デジタル化によってヒット商品を生み出すことができるほか、オンラインでのコミュニティ、広告配信、SNSプロモーションなどを通じて、購入者を集めることも可能にしています。

ASOS(エイソス)

ASOS TikTok アカウント

ASOS(エイソス)はイギリスで誕生したファッション・ビューティ関連商品を扱うオンラインセレクトショップで、自社ブランド含めた850以上のブランドを扱い、世界160カ国以上に商品を出荷しています。ショップ名の由来は、「As seen on screen」(画面に表示されるように)という意味で、映画やテレビでセレブが着ていた洋服や小物が買えるというのがコンセプト。トレンドの最前線に立つだけでなく、そもそもトレンド自体を設定することでも知られています。

クリエイターとコラボしたハッシュタグチャレンジ

イギリス・アメリカで人気のあるクリエイターとコラボしてハッシュタグチャレンジを行い、ユーザーがフォローするインスピレーションを提供すると同時に、TikTok上でのASOSのブランドとしての存在感を高めました。

人気クリエイターを使用することで、ASOSは膨大な数のフォロワーへアプローチできるようになり、大規模なエンゲージメントへの戦略が立ちました。結果として、キャンペーンはわずか6日間で動画再生数は12億回にも上り、約48万本の動画が作成され、167,000人のユーザーが参加。そのすべてが予想を上回り、クリエイティブは基準値をはるかに上回る15.79%のエンゲージメント率を達成しました。

人気のTikTokクリエーターを使用するメリットは、「新しい視聴者層にリーチして影響を与えることができる」「積極的で総合的なエンゲージメントを形成することができる」、そして「WEBサイトへのユーザーの訪問数や閲覧数が増え、売り上げが伸びる」ことになります。

マーケティング担当者

実店舗がある場合、違うアプローチ方法があったりするのかな?

ライター

実店舗と連動した企画や、現場を知る店舗スタッフからのコーディネート提案も良いですね。

WEGO(ウィゴー)

WEGO TikTok アカウント

WEGO(ウィゴー)は、東京・原宿のストリートから発信される幅広いスタイルをメインに、ユーズドライクな着こなしをミックスした、個性的なアレンジで最新のトレンドを提案するファッションブランドです。

WEGOの公式TikTokアカウントは、自社ファッションアイテムの紹介がメインとなっていて、シーズン毎のコーディネート例や各店舗の紹介が投稿されています。TikTokで流行っている音源も積極的に取り入れており、商品紹介という印象ではなく友だちの投稿を見ているような身近な感覚です。

人気インフルエンサーとのコラボも数多く投稿していて、再生回数はその他の投稿よりも増加する傾向がみられます。インフルエンサーが消費者に与える影響は大きく、商品の注目度アップに貢献しています。

アーティストとのコラボで相乗効果

WEGOはサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「AWA(アワ)」とコラボして、オリジナルグッズの販売とアーティストをフィーチャーしたビジュアルを展開し、TikTokでも人気アーティストが登場しています。

ビジュアル展開の第17弾アーティストには、今大注目の10代シンガー三阪 咲(みさか さき)さんが選ばれました。三阪 咲さんのヒット曲「私を好きになってくれませんか」はABEMA『今日、好きになりました。』の主題歌として話題になり、TikTokでは「三阪咲」関連の動画再生数が約5億回以上、YouTubeにアップされている関連動画再生数は合計約5,000万回を超えるほどです。

AWAとのコラボはWEGOがターゲットとしている10代〜20代前半の層にガッチリとマッチしている上、音楽とTikTokは親和性が高いので、相乗効果を発揮しています。

ROYAL PARTY(ロイヤルパーティー)

ROYAL PARTY TikTok アカウント

ROYAL PARTY(ロイヤルパーティー)は、「シンプルでグラマラス、ベーシックでグロッシーあらゆるシーンにおいていつもの服をドラマティックに演出するワンランク上のSEXYをリアリティに表現する」がブランドコンセプトの日本のヤングレディースファッションブランドです。

スタッフが着用してリアルなイメージを訴求

ROYAL PARTYはECサイトのほか日本国内に14箇所の実店舗をもつため、店舗スタッフがモデルとなって商品を着用した動画を投稿しています。

シーン別や体型別のコーディネート例や、季節のおすすめ商品の提案もあり、コメントに対しては積極的に回答をして、素材の伸縮性や素材感も伝えています。投稿は商品紹介は控えめにして、コーディネートを中心としているため、宣伝っぽくならず雑誌感覚で視聴者も楽しんで見られるよう工夫されています。

17kg(イチナナキログラム)

17kg TikTok アカウント

17kg(イチナナキログラム)は、10代~20代女性向けのプチプラ韓国レディースファッションの通販サイト。最新トレンドからベーシックまでアイテムが豊富で、リーズナブルな価格帯が特徴です。

SNSマーケティング時代の戦略

Instagramの17kg公式アカウントのフォロワー数は53万を数え「インスタ発アパレル」と言われているほどSNSでのマーケティングに力を注いでいます。

17kgの公式TikTokアカウントでは、スタッフが商品を着用してコーディネートを提案した商品紹介動画を中心に、新作や店舗での人気商品の紹介なども行っています。韓国ファッションがコンセプトなのでTikTokの音源はK-POPが多め。毎日投稿しており、コメントへもしっかり対応することでユーザーとのコミュニケーションを深めています。

17kgは社員の平均年齢が25歳。全員が平成生まれの会社というだけあって、SNSが身近な存在である「デジタルネイティブ世代」が経営・戦略を担っています。そのため、ユーザー心理にも理解が深く、柔軟なSNSマーケティングが行えるのではないでしょうか。

まとめ

TikTokは「楽しむためのもの」だけではなく、今では情報収集のツールとしても使われるようになっています。とくに企業側からの一方的な宣伝ではなく、実際に購入した人がどのように感じたのかは商品ページや実店舗では知れないことも多く、SNSが重要な役割を担っています。

インフルエンサーを起用した大規模なマーケティングをする場合でも、『なんとなく認知度を上げたい』ではなく、きちんと戦略を立てる必要があるでしょう。

studio15では、アカウント運用サポートやインフルエンサーマーケティングの提案を行っています。成功事例を分析し、自社のプロモーションを成功に導きたいという方は、ぜひご相談ください。

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